No.1 脳に刺激を与える「かかと上げ下げ運動」で高血圧を改善

踵の上げ下げ運動で高血圧の改善 血圧

脳に適度な刺激を与える運動が、高血圧の改善に効果的!

『きょうの健康』(NHK Eテレ 2025年7月30日放送)で紹介されていました。

バランスボールの上に座ってバウンドする運動と、立って踵を上げて落とす運動の二つです。

今日はこのうち、踵の上げ下げ運動を実践してみての感想をシェアしたいと思います。

なんで脳に刺激を与えると高血圧にいいの?

そもそも、脳に刺激を与えると、なぜ高血圧に良いのでしょう?

脳には、血圧の調節を担う血管運動中枢のひとつ、RVLMと呼ばれる場所があり、このRVLMへ、速めのウォーキングなどをした時と同様のわずかな衝撃を断続的に与えると、血圧を下げる信号を出す。

というメカニズムになっているそうです。

高血圧の人を集めて、30分を週3回試してもらった実験では、1か月程の継続で、上の血圧が平均9mmHgも下がるという結果が出たとのことです。

やり方

やり方はとても簡単!

両足の踵を同時に3cmほど上げてストンと落とすことを繰り返すだけ。

10~30分程続ければ十分効果が期待できるとのこと。

注意点としては、前のめりになってしまうと衝撃が分散してしまうため、姿勢をまっすぐ正して、踵からの衝撃が脳へしっかり伝わるようにすることがポイントです。

感想1 覚悟がいる、、けど、よい運動になる!

運動時間は30分。

正直、「長っ(-_-;)」と思いました。

長っ

番組の中で澤田先生(国立障害者リハビリテーションセンター病院)は「10分でも」とはおっしゃっていましたが、せっかくなので、今回30分やってみました。

冷房を入れている部屋で行いました。

  • 10分経過…ジワっと汗ばんできた(;・∀・)
  • 20分経過…なんか疲れてきた(-_-;)
  • 25分経過…意識がぼーっとするも、慣性で動けるようになってる(;^ω^)
  • 30分経過…無事終了(^_-)-☆

いや~、これ、結構いい全身運動になります!

番組の中では、高血圧対策としてジョギングや水泳などの有酸素運動が良いのだけれど、暑い夏、なかなか行えない時でも室内でできる運動として、今回のやり方が紹介されていたわけです。

はじめ30分と聞いて、ちょっと覚悟が要りましたが(;^_^A、やってみる価値は大!でした。

ほんと、5分でも10分でもいいので、無理のない範囲で行ってみると良いと思います。

感想2 ふくらはぎの筋肉ポンプがよ~く働く!

踵を上げることで、ふくらはぎの筋肉がよ~く使われます。

ふくらはぎの筋肉

心臓から送り出されて足まで下りた血液を、ふくらはぎの筋肉の運動により心臓の方に押し戻してくれます。

ふくらはぎは、よく“第二の心臓”なんて言われる、とても大切な筋肉。

それが30分間、ずーっと使われるわけです。

全身の血流促進に効果的ですね。

また、ライブで縦揺れするのも、高血圧対策になりますね(*^^*)

感想3 冷房の冷え対策になる!

感想2で述べたように、全身の血流が良くなるので、冷房の冷え対策にもおすすめです。

踵をストンと落とした時、全身が振動する感覚があります。

この振動は、冷房で冷えた細胞を振動させて、冷えを和らげてくれると思います。

よく、寒い時にブルっと震えること、ありますよね。

あのような自発的な運動とは異なりますが、それと似た効果があるのではないでしょうか。

気功でも、この運動によく似たものがありますが、踵を落とした時に全身の筋肉をリラックスさせて、振動の余韻を味わうのがおススメです。

冷房の効いたオフィスでずっと仕事している時など、1分間だけでも行うと、冷え緩和、血流改善、リフレッシュになると思います。

感想4 元気のツボが刺激される!

足裏にある「湧泉」穴というツボ、ご存じですか?

湧泉穴

足裏の左右中央で、指の股から踵までの上から3分の1くらいの所、指をぎゅっと曲げると少し凹むあたりが、湧泉穴です。

このツボ、「足の少陰腎経」と言う経絡のツボで、中医学の「腎」には、両親から受け継いだ元気の源が宿っている、と考えられています。

このツボが、踵の上げ下げでマッサージされるので、なんか元気がないなーと言う時にもおススメのツボです。

また、足指痛や頭痛、不眠、高血圧、熱中症などにも良いとされています。

高血圧は、脳卒中、動脈硬化、心筋梗塞などの他にも、腎機能障害も引き起こしやすくなると言われています。

腎経の湧泉穴は、まさに高血圧におススメなツボですね(*^^*)

感想5 まっすぐに上げるように!

踵を上げていく時、小指側に体重が偏っていったり、反対に親指側に偏ったりすることがあるかもしれません。

重心が偏る

特に、外反母趾、外反小趾、О脚、X脚、膝関節などガクガクしていたりすると、偏りやすいと思います。

偏った状態で繰り返してしまうと、その形の癖がかえって増強してしまう恐れがあると思います。

踵を上げる時には、まっすぐ、親指から小指まで全体に体重がかかるように上げていくと良いと思います。

感想6 足の筋力強化になる!

歳を重ねると、踵を上げる姿勢、つま先立ちになるのって、辛くなりませんか?

つま先立ちがつらくなる

高い所にある物を取ろうとする時など、踵を上げにくい、ふらつく、そもそもかかとを上げるのが面倒(-_-;)とか。

これ、やっぱり加齢に伴い、足の筋力が低下していると思うんですよね。

面倒に感じる動作は、その力が衰えていることの表れです(;^_^A

無理のない範囲で行うと、足の筋力強化にも効果的です。

重心が安定しないようなら、椅子や壁などに軽く手を添えて行うといいですね。

感想7 終わった後のリラックスも大切!

30分間終えた後(ほんと、よく頑張りました~(^_-)-☆)、私はふくらはぎのストレッチを行いました。

ふくらはぎの筋肉、しっかり働いてくれましたからね。

ふくらはぎのストレッチ

なお、踵の上げ下げ運動の前に、準備運動としてストレッチしておくのもおススメです。

そして今回、ストレッチを終えた後、ヨガのシャバアーサナ(しかばねのポーズ)を数分行いました。

横になっている間、手の指先までジンジンする感覚がありました。

体の末端まで血液が流れている証ですね(^_-)-☆

シャバアーサナを終えてデスクワークに戻った時には、とてもスッキリした感覚もありました。

脳はもちろん、全身に良い刺激、振動が伝わり、リフレッシュできました~!

まとめ

脳に適度な振動を与えることで高血圧に効果的な、踵の上げ下げ運動。

全身の血流改善、筋力強化など、様々な良い効果も期待できます。

また、準備のストレッチ、終わった後のストレッチとリラックスもとても大切と思います。

オフィスではシャバアーサナはできないですけど(;^_^A、仕事の合間にほんの少しだけでも行うと、冷房の冷え対策や気持ちのリフレッシュにもなります。

ご自身の生活や仕事のリズムの中で、うまく活用していただければと思います。


テキストは、『きょうの健康(2025年7月号)』(NHK出版)P.68に載ってます。

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なお、この回は2024年6月のアンコール放送ですので、『2024年6月号』に詳しく載っています。

また、NHKのサイト「きょうの健康」で詳細をご覧いただけます。

こちらは、NHKプラスへの登録が必要です(無料)。

長文をお読みくださり、どうも有難うございました。

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