先日の記事では、踵の上げ下げによる脳への刺激が高血圧の改善に効果的という、『今日の健康』(Eテレ)の話をご紹介しました。
気功にも、この運動によく似た「背後七顛百病消(はいごしちてんひゃくびょうしょう)」という功法があります。
今回は、この気功法をご紹介します。
やり方
「背骨を7回震わすことで、百の病気を消し去る」という意味の「背後七顛百病消」。
“誇大広告じゃね?!”とツッコミを入れたくなりますが、それはさておき。
踵を上げて、少し下げてから、ストンと落とす、を7回繰り返します。
上下の歯が軽くカチカチと振動して鳴る感覚があります。

踵を上げて

少し下げてから

ストンと落とす
慣れてきたら、つま先立ちの時間を長くしていくと、筋力強化、バランス感覚の維持にも効果的ですね。
ウォーミングアップ
この気功法を行う前に、足指の根元で床を交互に踏む足踏み(足は上げない)を何回か繰り返してから行うと、踵が上げやすくなります。

足指の付け根で床を踏むと

反対の踵がジワーッと上がっていきます
この足踏みは、先日の記事にも出てきた「湧泉」穴のマッサージになっています。
床を押すから反対の踵が上がっていく、油圧式の椅子のように滑らかに動けるといいですね。
ピョコン、ピョコンと上に伸びるような動きになると、湧泉穴のマッサージ感が薄れます。
元気の源・腎を活性化しておきましょう(*^^*)
このやり方は、『毎日の気功シンプルレッスン』(外山美恵子 著/学研プラス)に載っています。
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また、膝が外に開いたり(О脚)、内に入ったり(X脚)する形で足踏みしないようにしましょう。
かえってその形が増強してしまいます。
無理のない範囲でまっすぐ方向に行いましょう。

膝が外に開いたり

内に入ったりしないように

まっすぐ踏みましょう。
注意点
踵を落とす時の注意点として、一番高い位置から一気に落とさないようにしましょう。

一番高い所から

一気に落とすと
ショック大(;’∀’)
一番高い位置から落とすと、体にも、床にも、結構な衝撃がかかります(;^_^A
厚過ぎないヨガマットの上で行ってもよいですね。
ポイント
踵を落とした後の全身の振動、余韻を味わうのがポイントです。
普通の運動では、体の感覚を味わうって、なかなかしませんよね。
気功やヨガなどでは、この感覚を大切にしています。
そのためにも、踵を落とした時に、全身の筋肉の緊張を抜くように意識しましょう。
やってみると、結構筋肉にキュッと力が残っていることがあります。
太ももとか、お尻とか。

太ももやお尻も緩めてね
そうすると、十分に緩みません、振動しません。
緊張を抜く、力を抜くのって、なかなか難しいのですが、この緊張を抜くように意識することが大切です。
まとめ
脳に適度な振動を与える踵の上げ下げ運動として、気功の「背後七顛百病消」をご紹介しました。
YouTubeに動画をアップしました。
膝の向きなど正しい形に注意して、力みを抜いて行いましょう。
私たちは日ごろ、頑張って力を入れて生きています。
反対に、力を抜くのってとっても難しい(;^_^A
でもその力みを抜くことで、心と体のニュートラルな自然体に還ることができます。
私も日々、修行です(頑張らない修行ですね ^^)。
本日も最後までお読みくださり、どうも有難うございました。